隣のハットさん!

隣のハットさん!

ニッポンらぶなハット家のお騒がせ奮闘記 in Canada!!

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ターニングポイント

時間をちょっと戻してみたいと思う。

2016年5月。

カナダに帰ってきたのは7年ぶりだ。今回は旅行ではなく、移住するため。夫の育ったトロント郊外の街は7年前に比べると随分バブリーな街になっていて、超豪華な豪邸が建ち並んでいた。夫の実家のような古い(築50年以上)レンガの平屋ですら1億近くするらしいから尋常でない。

このカナダ移住はハット家にとって決して容易な決断ではなかったし、不安要素も色々あった。特に日本在住20年、「俺が死んだら日本のゴルフ場に散灰してくれ」と言うくらい日本贔屓の夫にとってカナダ移住は一大事なのだ!なぜか一番ホームシックとカルチャーショックを受けているのも夫だし...「あんたっ、カナダ人でしょっ!しっかりしなさい!」って何度私に怒られたことか。夫は頼りないし、娘は「日本に帰りたい」と毎晩泣くし、そうすると普段泣かないアスぺっ子の息子まで泣き始めるし、夫も息子も持病があるので医療保険はどうなってるかとか、子供の学校のこととか、私の永住権申請のこととか、もう自分がしっかりしないで誰がする?みたいな変に責任感を持つようになった。おかげで私はホームシックになっている暇もない...母は強しとよく言ったものだ。

カナダ移住だけでも心理的負担は大きいというのに、この後追い打ちをかけるように義兄ラリー(認知症)と彼のルームメート クレッグ(鬱病)との同居生活(プチ介護生活)が始まる。どちらも60代後半のバツイチで癖のあるおっさん。約4ヶ月に渡る彼らとの同居生活についてはこのブログでもちょこちょこ書いていく予定なので読んで頂けたらと思う。

運命の分かれ道とか人生の岐路とか言うが、2016年5月がハット家の人生の節目であったことは間違いない。