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ニッポンらぶなハット家のお騒がせ奮闘記 in Canada!!

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グルテンフリーを始めたきっかけ ーお腹の膨満感から解放されるー

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「グルテン」という言葉を聞いたことがある方は多いと思う。グルテンとは小麦などの穀物に含まれるタンパク質の一種で、最近はダイエットのためにグルテン除去をしている人もいるようだ。私もグルテンフリーになって早1年。私の場合お腹の不調にずっと悩まされ最終的にたどり着いたのがグルテン除去食だった。

食後(通常夕食後)の膨満感と腹痛に悩まされ始めたのは十数年前。夕飯中からどんどん膨満感と痛みが増し、立っていることはもちろん座っているのも辛い。こうなるともう横になるしかない。不思議なことに仰向けに寝ると痛みが和らぐ。なので痛くなると食事中であろうが、食後であろうがベッドやソファーに横になる。子供達がまだ小さい頃は、「ママ、食べてすぐ横になったら牛になるよ!」とよく言われたものだ。横になってしばらくすると痛みが治まってくるのだが、起き上がるとまた痛くなる。何種類かの鎮痛剤を試してみたがどれもこの痛みには効かなかった。まだ横になれば痛みが治まるだけ良いと言えば良いのだが、外食中に痛み出すとただただ耐えるしかない。冷や汗ものだ。もちろんいつ痛くなるかもわからない。ここ数年でこそほんの少しの膨満感も察知できるようになり、今日は来るな、と予測できるようになってきた。

ひどい時には1週間、毎晩痛くなる時もあった。月に何度も何度も起こるので、病院嫌いの私もさすがに観念して病院に行くことにした。

<初めての病院*町の総合病院内科>若い男性医師で特に検査をすることもなく、婦人科で診てもらうように言われた。彼の所見は、生理痛または月経前症候群とのことだった。

<2度目*隣の市の総合病院婦人科>婦人科の検査をしてもらうも異常なし。婦人科医の所見は、子供達を帝王切開で出産しているので癒着かもしれないとのこと。

<3度目*隣の隣の市の総合病院内科>腹部超音波、レントゲン、胃カメラ、血液検査、尿検査、便潜血検査をしてもらうも異常なし。レントゲンで小腸にガスがたまっていると言われた。通常小腸にガスはたまらないらしい。おじいちゃん先生の所見は、軽度の側湾症があるので臓器が圧迫されているのかもしれないとのことだった。とりあえず整腸剤をどっさり処方された。

整腸剤を飲み続けるもやはり膨満感と腹痛は改善されなかった。医者にも原因がわからず、痛みも治まらず、横になってばかりの自分の無力さにも苛立ち、また痛みを繰り返すという悪循環。正直精神的にも参っていたと思う。それでもなんとかしなければ、とネットで調べるようになった。「膨満感」「腹痛」「小腸 ガス」などでヒットするものをとにかく読み漁った。ネットで見つけた様々なお腹のガス抜き方法を試みたが効果はなかった。お腹の冷えでも膨満感になると読めば、腹巻とホッカイロを活用した。確かに冷え性の私のお腹は冷えていることが多い。夏でもお腹を触ると冷たいことがある。お腹を温めるのは少し効果があったような気もした。が、根本的には改善されなかった。

ある日いつものようにネット検索をしていると「小麦アレルギー」という言葉がヒットした。パンが大好物な私が小麦アレルギーな訳がない!でもこの「小麦アレルギー」は蕁麻疹やアナフィラキシーショックのような一般的に知られるアレルギー症状とはまた違うタイプのアレルギーらしく、食べてから早くて数時間または数日かかって出るアレルギーらしい。これこそグルテン不耐症やセリアック病の天敵である「小麦アレルギー」なのだ。

 

「もしかして!?」これに賭けるしかなかった私は早速パンや麺類を絶ってみた。毎朝パン食で、ふかふかモチモチのパンが大好きな私にとって、パンのない生活はかなりの試練だった。夫や子供達がラーメンをズズッとすする横でチャーハンを食べるのもホント辛かった。だが小麦を絶った途端、膨満感と腹痛が治ったのだ!!信じられないようだが、この後半年以上痛みから解放された。時々「あっ、痛くなるかも(汗)」と思う時があったが、結局痛くなることはなかった。グルテンフリーを実践し始めてからの1年間で膨満感と腹痛があったのは数えられるくらい。そう、まだ100%解放されたわけではない。正直、100%グルテンが腹痛の原因だとも言い切れない。でもグルテンを絶ってから症状が改善されたのは100%確実なので続けるしかない。たまに誘惑に負けてケーキをちょこっと食べたり、100%グルテンフリーにしていない時があるのでそれが原因なのかもしれない。前にも述べたように、この「小麦アレルギー」は時間差で出るタイプのアレルギーなので何を食べたからなのか分かりづらいのだ。

グルテンフリーを始めてから、小麦が普段食べる食品にどれほど使われているのかに驚かされる。そして大人から子供まで「好物」として挙げられる食べ物の多くに小麦が含まれていることも驚きだ。カフェインや砂糖のように小麦も依存性が強いに違いない。