隣のハットさん!

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ニッポンらぶなハット家のお騒がせ奮闘記 in Canada!!

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謝らないカナダ人、謝りすぎる日本人

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カナダに住んで思うことは山のようにある。残念ながらそのほとんどはカナダに対する不平、不満なのが正直なところ。もちろん道路が広いとか、自然が綺麗だとか、そう言った(どうでも)良いところなら沢山ある。ある時、カナダ人からカナダの良いところを聞かれ、答えに詰まってしまい気まずい雰囲気になったことがある。カナダ東部には温厚な人が多いし、今住んでいる小さな海辺の街は可愛らしい。そう思っていても、すぐに日本と比べてしまうのだ。『日本だって温厚な人はいっぱいいたし、住んでいた街はもっと良かった』という感じに。「住めば都」というが、カナダに何年、何十年住もうが、私の都になることはないと確信して言える。そりゃあそのうち慣れるだろうが、それはあくまでも「慣れ」であって、「住み心地が良い」とか「ここで一生住みたい」と思うことはないだろう。

可笑しなことに日本に住んでいた頃、自分が日本人であることを誇りに思ったり、愛国心が強いと思ったことはなかった。だがカナダに住んで1年、これほど自分が日本人で良かったと思ったことはない。もちろん日本人が完璧と言っているのではないし、日本人特有のネガティブ面もあることは認める。ただ人間性に関しては、(一般的に見て)日本人の方がカナダ人より優れている気がしてならない。

最近特に思うのは、カナダ人は謝らない。そう、自分に非があっても謝らない。例えば、店のレジで値段を打ち間違えられ(しょっ中ある)値段が間違っていると伝えると、機械のせいにするか、特にコメントもないかのどちらかである。「大変申し訳ございません」とまでいかなくても、せめて「あら、ごめんなさい」くらい言ってくれても良さそうだが、そんな言葉一度も聞いたことがない。謝らないのはどこの店でも同じなので、店の方針で謝らないのではなさそうだ。

またある時は、健康診断のため車で片道1時間半かけて病院に行った。するとコンピューターのシステムがダウンしていて検査が受けられないと言われた。大きな病院ならまだしも、小さなクリニックで午前中に予約していたのは私を含め3人。電話の一本くらい掛けてくれれば良いのにそれもなし。結局翌週にまた1時間半かけて行く羽目になった。この時もシステムのせいにし「すみません」の一言が言えないのだ!謝って欲しいのではなく(やっぱりこれは謝って欲しいかも)逆に謝らないのが理解できない。いくらシステムの問題で自分に非がないからといっても、患者に不便をかけたわけなので「わざわざ来てもらったのに申し訳ない」「電話で知らせなくてすみません」となぜ言えないのだろう?

私はカナダ人に期待しすぎているのだろうか?これが日本だったら絶対謝っていると思うのだが。お客や患者に不便をかけてもレジやシステムの問題で自分に非がないなら、逆に謝る日本人の方がおかしいのだろうか??確かに日本人はすぐに謝る傾向にあると思う。謝る必要のない状況でも「すみません」とすぐ口にしてしまう人が多いのも確かだと思うし、外国人に「なぜ日本人はすぐに謝るのか?」と聞かれたこともある。事実、日本人は謝りすぎるのかもしれない。でも私は謝らない人間より謝りすぎであっても謝れる人間でありたい。

注)同じ状況で謝るカナダ人もいると思うので、ここに出てくるカナダ人とは、私がカナダに移住してから出会ったカナダ人と理解して頂ければ幸いです(笑)