自立?それともミッドライフ・クライシス??
今週のお題「わたしの自立」を見て思った。
自立ってなんなんだろう。
親元から離れて一人で暮らすこと?
それとも金銭面において誰の援助も受けずに生活すること??
高校卒業後アメリカ留学をした。
初めて親元を離れて遠い海外で暮らすのは心細かったし、不安もいっぱいだった。
それと同時に規則や親の干渉というものから解放され、自分のルールで生活するのは快感でもあった。
アパートを借りて一人暮らしもしたし、アメリカで運転免許も取ったし、ピアノをレンタルしてみたりもした(笑)
親元から離れて一人で暮らすことが自立なら、私は18のときに自立したと言える。
そして結婚。
夫という新しい家族ができ、新しい家庭を築いた。
子供が生まれれば子育てに専念したし、少し手が離れれば正社員で仕事もした。
もしもある日突然夫が蒸発したとしても、きっと何とか一人で子供達を育てていけたと思う(笑)
金銭面において誰の援助も受けずに生活することが自立なら、あの頃の私は自立した女性だったんだろう。
こうやって私の人生半分を振り返ってみると、世間からはある程度自立した人間に見えるだろう。
カナダにいてもそれは同じだと思う。
英語力に問題はないから英語に困ることはないし、堪忍袋の緒が切れれば汚い言葉で罵ることだってできる。
カナダの運転免許も取ったから、カナダを横断しようと思えばできる。(多分しないけど...)
永住権もあるから仕事もちょこっとしている。今、夫に蒸発されると経済的に苦しいが(笑)
でもここ数年、常につきまとう思いがある。
「何かが足らない。何かが欠けている気がしてならない。」
これが中年の危機と呼ばれるものなのか!?
確かに最近タトゥーを入れてみたいな〜なんて思うようになったり、昔なら絶対やろうと思わなかったことをしたい衝動に襲われる(笑)
ただのミッドライフ・クライシスなのかも...
そんな時、親野智可等さんの親力講座というブログを見て目からウロコが落ちる思いをした。
そうかっ!私には自分が本当にやりたいこと、そしてそれを自分でどんどんやっていくということが欠けているんだ!!
確かに親の反対を押し切ってアメリカに留学した時は、とにかく無我夢中で生きていた。
自分の意思と責任でやりたいことをどんどんやって、毎日が本当に楽しかった!
あれから20数年。親野さんのブログを読み、目からウロコが落ちたのと同時に、大人の現実というものも叩きつけられた。
一体どのくらいの人が本当にやりたいことをやっているのだろう。
この世の中、自分のやりたいことを何かのために、誰かのために、犠牲にしている人はきっとごまんといるよね。
「自分のやりたいこと計画」はなんとなく頭の中で出来上がっている。
ただ、今それを実現するのには物理的にも経済的にも難しいのが現実。
いつかこの夢がかなった時に「本当の自立」を味わえるのかな。
その「自立」はきっと楽しい!と思えるのかな。
それともこれは全て戯言で、私はミッドライフ・クライシスの真っ只中にいるだけなのかもしれない...
自分のやりたいことに飛び込んでいけない大人になってしまったことに少し寂しさを感じるし、もしかしたら「自立」は常に楽しいことではないのかもしれない。
hatto