隣のハットさん!

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ニッポンらぶなハット家のお騒がせ奮闘記 in Canada!!

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おすすめ洋書絵本 "Get the Gimmies" The Berenstain Bears パート1

ティーンエイジャーの娘が4~5歳の時にお気に入りだったのが、このThe Berenstain Bearsシリーズの絵本。その中でもお気に入りで、今でもよく覚えているのが、「The Berenstain Bears Get the Gimmies」だそう。

「あれ買って〜」「欲しい〜」って店の床に転がって泣き叫んでいる子供を、きっと一度は目にしたことがあると思う。公共の場で子供が駄々をこねたり、癇癪を起こすと、親の多くは、

  1. ひたすら子供を無視する
  2. ところ構わず子供を叱る
  3. 仕方がないから買う・子供の要求をのむ

のではないだろうか。このシリーズの主人公、Brother BearとSister Bearもお店に行く度に駄々をこね、時に床に転がって騒ぐのだが、問題はいつも彼らを甘やかし、買い与えていたPapa Bearにある。この本に限っては、子供の問題行動より親の問題行動に注意が向けられている。The Berenstain Bearsは家族で話し合い、子供達の問題行動を解決していくのだが、彼らの解決方法は正直親として納得がいかない。だが子供が読んでも、Brother BearとSister Bearの「あれ買って〜」は尋常じゃないとわかるらしく、この本の著者からのメッセージは子供達に上手く伝わっているようだ。この本は、親子でThe Berenstain Bearsの間違いを指摘しながら読むのが良いだろう。子供の意見を聞きながら正しい行動へと導いてあげて欲しい。

300冊以上にのぼるこのシリーズは、23ヶ国語に訳され、子供達にモラルや安全性を教えてくれる。最近ではあまり見かけなくなったタイプの絵本ではないだろうか。このシリーズは、読み聞かせだけで終わらない、子供達の世界を覗ける一冊だと思う。