隣のハットさん!

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ニッポンらぶなハット家のお騒がせ奮闘記 in Canada!!

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マダニ注意報発令中

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最近日本のニュースを騒がせているヒアリ。この強い毒を持つヒアリは「殺人アリ」とも呼ばれているようで、しかも繁殖力が強いらしく爆発的に増えていったらと思うと… 一瞬B級ホラー映画を想像してしまった。ニュースでは毎日のように耳にするが、実際ヒアリが発生しているエリアの住民の方たちは、ニュースで語られているほどこの昆虫を恐れているのだろうか。それともニュースが人々の恐怖を煽っているだけなのだろうか?


場所は変わり、日本から遠く離れたカナダのノバスコシア州。ノバスコシア州を一言で例えると「田舎」。州都のハリファックスでさえ周辺都市を合わせて人口40万人という大きさである。ハリファックスを離れると周りはひたすら森林地帯と農場地帯。田舎好きにはたまらない田舎具合なのだ。これだけ自然が多いと色々な野生動物を目にするのだが、残念ながら足がいっぱい生えたのや、ブンブン飛び回る見たくない虫さんたちも多い。虫嫌いの私にとってこれは一大事なのだが、特にノバスコシア州ではマダニがものすごく多く州政府からも注意報が発令されているほど。聞いた話によると、現在カナダ東部に生息するマダニは、元々アメリカ北東部に生息していたものが温暖化でどんどん北上しカナダにも入ってきたそう。マダニの中でも恐ろしいのが、クロアシマダニと呼ばれる種類でこれに噛まれるとライム病に感染する恐れがある。(全てのクロアシマダニがライム病の菌を媒介しているわけではない。)ここノバスコシア州でもライム病患者は年々増加傾向にあるらしいから他人事ではない。

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なんでこんなマダニの話をしているかというと、先日息子がマダニに噛まれてしまったのだ(汗)実はお友達の湖畔のキャビンに誘われた息子は、キャビンの外で遊んでいた時にマダニを拾ってしまい、肘の内側を噛まれて血を吸われていたらしい。幸いにも友人が息子の腕にいたマダニに気が付き、息子は慌てて払いのけたそう。自分で払いのけるとマダニの頭だけが皮膚内に残ることがあるので良くないのだが、たまたま友人の両親は森林警備隊のような仕事をしている人で、マダニにも詳しく噛まれたところをチェックしてくれていた。写真は噛まれた跡。

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噛まれて比較的すぐ払いのけているので、血液検査をした後の針跡のような感じである。友人のお父さんによるとキャビンあたりでよく見かけるのはモリダニが多いそうで、息子が噛まれたのもモリダニだろうとのこと。モリダニも噛まれるとコロラドダニ熱というウイルス感染症を起こす可能性がある。噛まれてから4日経つが、息子は今の所普段通り。噛み跡も変わりなし。ただ3〜6日の潜伏期間があるようなのでもう数日は気をつけておきたい。

マダニ予防にはDEETを含む虫除けを使用したり、森に入る時は長袖・長ズボンを着用する(服は白っぽい色の方が服に付いたダニを見つけやすい)のが良いのだが、真夏の暑い中子供に長袖・長ズボンを着用させて草っ原でサッカーをさせるのは酷である。なので虫除けスプレーだけはしっかりしたいところだ。もし草木が茂る所で遊んで帰って来たら、すぐにシャワーを浴びさせ体を洗う時に手で体を擦ってマダニに噛まれていないか確認するのも良い。

日本ではヒアリ、ノバスコシアではマダニ。外で元気に遊ぶ子供を持つ親にとってはちょっと心配な季節だが、予防をしっかりして元気に遊んで欲しいものだ。