隣のハットさん!

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ニッポンらぶなハット家のお騒がせ奮闘記 in Canada!!

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もしもの時を考える。認知症予防より必要なこと。

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今日9月18日は敬老の日。父方、母方の祖父母は皆亡くなっているし、私たちがカナダに移住してしまったので、子供達にとって祖父母である私の両親の所にちょっと顔を出したりもできなくなってしまいました。なので今日が敬老の日だということを日本のニュースで目にするまですっかり忘れていたハットです💧

そのたまたま目にしたニュースの記事というのは敬老の日の微笑ましいエピソードではなく、『長生きするほど認知症のリスクが高まる』という内容の記事で、日本の認知症予防には落とし穴があるそう。

この記事には認知症予防として、

  1. バランスのとれた食事
  2. 適度な運動
  3. 人と接する機会を作る
  4. 頭を使う 

この4点が推奨されているわけですが、栄養バランスのとれた食事をしたり、ウォーキングなど適度な運動を行うことは、認知症予防はもちろん健康維持にもつながるため、「健康だと長生きをする」→「長生きをすればするほど認知症になる確率が高くなる」という構図ができてしまうのだとか。だから予防をするなと言っているのではなく、予防はもちろんだけれど、もしも認知症になった時を想定して取り組んでいくことも必要なんだそうです。

私も4ヶ月間だけではあるけれど、血管性認知症の義兄と暮らしていたことがあるのと、認知症についての講習を受けたことがあるので、少しはアルツハイマー型認知症のことを理解しているつもりです。義兄は結果的に脳出血で亡くなったのですが、周りの家族は血管性の認知症とは思わず、アルツハイマー型認知症だと思っていました。

上の認知症予防の4つを見ても、義兄はお世辞にも健康的な生活をしているとは言えませんでした。若いときから暴飲暴食の常習犯だったし、運動も全くしないので体重は130キロはあったと思います。とてもフレンドリーな性格から亡くなる前日まで人とは常に接していましたが、退職してから頭を使うこともなくなりました。

義兄は認知症予防は行っていなかったわけで、彼の生活習慣が血管性認知症を引き起こしたと言っても過言ではないでしょう。彼の場合は認知症予防をしなかったがために認知症になってしまったケースと言われても仕方がありません。なので生活習慣を改めていれば(予防をしていれば)、逆に発症を遅らせたり防げたりできるケースも沢山あると思います。

また義兄の子供達は誰一人として実の父親の介護はもちろん様子を見に来ることすらなく、義兄の最期は一人ぼっちでした。残念ながら認知症になった時の取り組みが全く行われていなかったケースです。

長生きをして認知症になる場合も、義兄のように60代で血管性認知症を患った場合でも、「認知症になったらどうするか」ということは予防と同時に考えていくべきだと思います。自分の親も高齢になり、また遠く離れていることもあり、他人事のようには思えない記事でした。